サーバーとかドメインってなんなの?おいしいの?元SEがお答えします【WordPress初心者向け】

2019年6月13日

このブログもサーバーをレンタルして、ドメインを所得して運営しております。アマノケンシです。

WordPressでブログを始めようとしたり、自分でHTML・CSS・JavaScriptを書いてホームページを公開ししようしたりすると、必ず出現するキーワードがあります。そう、「サーバー」「ドメイン」です。

正直なところ、普段あまりパソコンに触れない方はピンとこないんじゃないでしょうか。むしろこう思うのでは。

「サーバー?ドメイン?なにそれ?なにに使うの?なんでお金払わないとならないの?」

本日はそんな疑問に、「サーバー・ドメインとはなにか」「なぜ使うのか」といった観点でお答えします。

※この記事は初心者向けのざっくりとした内容の記事です。かみ砕いて説明するため、厳密性は高くありませんので、詳細かつ定義的な内容をお求めの方は他サイトをあたってください。またここでの「サーバー」は、「レンタルサーバー」のことを指しますのでご注意ください。

サーバーとは

積み重ねられたサーバーの画像
積み上げられたサーバーの画像

誤解をおそれずに言ってしまえばコンピュータです。基本的な構造はあなたが使っているノートパソコンやデスクトップパソコンと変わりません。このことを忘れないでください。パーソナルじゃないコンピュータくらいに思えば大丈夫です。みなさんがサーバーを借りてするほとんどのことは、お手持ちのパソコンでも実現できます。ではなにが違うのかといえば以下になります。

  • OS
  • 信頼性・耐久性・拡張性
  • 用途

OS

一般的なパソコンに利用されているWindowsやmacOSは、セキュリティ面や機能、コストの面でサーバーには向きません。

サーバーで広く使われているのは、UNIX系OSやLinux系OSと呼ばれるオープンソースのOSです。オープンソースであることから原則無料で利用できることができます。加えてサーバーでよく利用されるソフトウェアは、これらのOSでの利用を前提としているものが多いです。またセキュリティ面やパフォーマンス面でも優れていて、このような理由から、サーバーのOSとしてはUNIX系OSやLinux系OSが広く普及しています。

Microsoftが販売するWindows Serverというサーバーもありますが、有料で高額なことに加え、前述のソフトウェアの相性のがあるので、UNIX系OSやLinux系OSほどの普及率はありません。普及していないということではありませんが、一般的にサーバーといわれた場合、Windows Serverは連想されないでしょう。

信頼性・耐久性・拡張性

みなさんのホームページやWordPressで作ったブログを公開する時間帯は、仕事や学校から帰ってから寝るまでですか?そんなことはありませんよね。24時間・365日公開するはずです。

このような要望に応えるため、サーバーは 24時間・365日稼働することを前提に作られています。なので信頼性や耐久性を高めるために、CPUやHDD、電源といったさまざまなパーツが冗長化されており、パーツが1つ故障したからすぐに止まるといったことはありません。というよりも、レンタルサーバーのような利用者の多いサーバーは、複数のサーバーを組み合わせてサーバー単位で冗長化されています。サーバーが1台壊れてもほかのサーバーが動いているので稼働率が非常に高いです。

また故障時のほか、利用者が増えるなどでスペックが足りなくなった場合にも対応できるように拡張性も高くなっています。たとえば電源をいれたままでハードディスクや電源の交換が可能です。

用途

あなたは普段どんなことにパソコンを使っていますか?YouTubeを観たり、音楽を聴いたり、Twitterを見たりと汎用的にいろいろなことに使いますよね。

サーバーはパソコンよりも用途がはっきりしていて、より専門的です。たとえばファイルを共有するためのファイルサーバであったり、メールを送受信するためのメールサーバーであったり、ホームページを公開するためのWebサーバーであったりと使う目的や場面が明確になっています。

なぜサーバーを借りるの?必要性は?

端的にいえば、 安定性や設定難度、セキュリティといったさまざまな面で有利だからです。

前述のとおりサーバーは24時間・365日稼働することを前提に作られています。パソコンではパーツが1つ壊れて止まってしまうこともありますが、サーバーではそんなことはありません。安定して利用するには、サーバーを借りた方が賢明です。

またパソコンは、長時間つけっぱなしにすることを想定して作られていません。パソコンは電子機器であり、長時間使っていると部品の故障や設置した場所の環境が原因で、火事につながる可能性が高くなります。特に、ノートパソコンをサーバー代わりに使ったことが原因で、家事になった例は意外に多いです。

比べてサーバーは、構造や部品のグレードなどの理由で火事になりづらく、火事になった場合も大きなサーバールームでは消火装置がついています。またサーバーの状態は監視されており、危険を察知した場合には管理者に通知されるので、事故になる前に解決されることがほとんどです。

加えて自身でホームページやWebサービスを公開しようとした場合、多岐にわたる設定が必要になります。たとえばWordPressでブログを運営する場合、セキュリティ面の設定をして、Webサーバーソフトウェアをいれて、DBを入れて、WordPressを入れて…実際にはもっと多くの設定が必要です。これがレンタルサーバーであればだいたいの場合、少しのクリックだけでWordPressをインストールできる機能が提供されています。ストレートにいえば、知識がなくても便利なソフトウェアを利用できるのです。

特にセキュリティ面を自身で担保するのは、多くの知識や設定が必要で大変難しいです。一朝一夕でできることではありません。レンタルサーバーであればパスワード漏洩などの、自身が原因になりうるセキュリティ事故には気を付ける必要がありますが、それ以外ではほとんどセキュリティについて気をつけることはありません。

このような理由からサーバーをレンタルするのが一般的になっています。

ドメインとは

ドメインとはなにか…

実はあなたも毎日見ています。「google.com」や「yahoo.co.jp」といった、Webサイトの先頭の文字列です。

ではブラウザのアドレスバーに「172.217.25.227」や「182.22.71.251」と入力してみてください。どうでしょうか?GoogleとYahoo! JAPANにつながるはずです。

このようにネットに公開されたサービスは、それぞれIPアドレスという数字の識別子が一意で付与されます。このIPアドレスを使えば、ドメインでなくてもアクセス可能です。でもさきほどのような数字の羅列では、なんのサイトかわかりづらいし、覚えづらいですよね。

そこで、よりわかりやすく、覚えやすい「任意」の文字列で作られた別の識別子がドメインです。

ドメインは重複しなければ自由につけることができます。

なぜドメインを取得するの?必要性は?

勘のいいあなたならきっと気づいているでしょう。わかりやすいし覚えやすいからです。

たとえば

「あなたの住んでいるだいたいの場所を教えてください。」

こう問われたらあなたはどう答えますか?おそらく都道県とか市区町村で答えるのではないでしょうか。普通に考えたら郵便番号では答えませんよね。

IPアドレスは郵便番号にあたり、ドメインは「都道府県とか市区町村」にあたるものです。郵便番号でもわかるけど、都道府県とか市区町村のほうがわかりやすいですよね。

特にブログにおいてはドメインで覚えてもらえる可能性があるので、独自のドメインを持つことは強みになります。

これらの理由でドメインを取得する必要があります。

またSEO的には独自ドメインが強く、ブログサービスなどで提供される無料ドメインは弱いです。独自ドメインの場合でも、.xyzなどの安価ドメインはSEO的に弱いうえ、更新が高価なことで、長期間運営すると高くなることもあるため注意しましょう。

まとめ

サーバーやドメインについて「サーバー・ドメインとはなにか」「なぜ使うのか」という観点でご説明しました。SEOに強いブログを安定して続けていくには、サーバーのレンタルとドメイン取得が必須なので、ぜひ契約しましょう。

最後まで読んでくださりありがとうございます。よろしければ他の記事も読んでください。