未経験から無駄なくフリーライターになるには
こんにちは、アマノケンシです。
今年3月末でSIerを退職後、フリーライターとしてまじめに活動したのは、実は今月半ばくらいなんですが、意外となんとかなりそうです。
さすがにまだ生活できるレベルではありませんが、あと2カ月くらいやればフリーライターでご飯が食べていけそうな気配がしています。
実は未経験からフリーライターになるにあたって、これといってめちゃくちゃ努力してきたわけではないんですが、なんというか「不必要な努力をせず無駄なくできた」のではないかなと。
今日は改めて自身のキャリアを振り返りながら、「未経験から効率的に無駄なくフリーライターになる方法」を考えてみようと思います。
文章が得意な人も苦手な人もまずは勉強(本2冊読みましょう)
商業的に文章を書く場合、知っておいたほうがいい作法が意外に多いです。
普段文章を書かない方はもちろんのこと、すでに文章を書くことに慣れ親しんでいる方も、勉強しておいたほうがいいと思っています。
といっても、ひたすらずっと勉強する必要はなくて、以下の2冊を読めば「とりあえず仕事ができるレベルになる」というのが私見でして、ぜひ読んでみてもらいたいです。
それぞれの本で考え方が異なる部分もあるので、その際は自分にあった方を選ぶようにしましょう。
20歳の自分に受けさせたい文章講義
ライター以外の職業も含めて、全社会人に読んでもらいたい本です。
構成や論理展開・伝え方などといった、文章を書くうえでの基本かつ本質的な技術が学べる良書。
文庫本で小さくてかさばりませんし、値段も安いのもポイントです。
まずはこの本から読むことをおすすめします。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
商業的に効率よく文章を書くことを学べる本で、校正的な知識も学べます。
正直なところ、私も実践しきれていませんが、文書を速く書くための構成術を扱っているのがポイントです。
文章のリズムが悪くなるのを防ぐテクニックが多いのも実用的。
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」で文章を書く基礎体力をつけたうえで、こちらで細かいテクニックを身に着けるイメージです。
ブロブを書く
文章の書き方を学んだらさっそく実践していきましょう。
パソコンのメモ帳やWordに書いてもいいですが、せっかくなのでブログに書きましょう。
ブログに文章を書くと、文章の練習以外にさまざまなメリットがあります。
ブログを書くメリット
ブログを書くメリットは主に以下です。
- 文章を書く練習になる
- ポートフォリオになる
- 好きなことを書ける
- あわよくば収益化できる
文章を書く練習になる
本で学習したことをいきなり案件に生かすのは、提案の面でもテクニックの面でも難しいですよね。
ブログを使えば、誰にも迷惑をかけずにどんどん練習できます。
ポートフォリオになる
駆け出しライターに一番足りないのは実績です。自分が発注する立場になって考えても、どれくらい文章が書けるかわからない人に発注するのは怖いですよね。
そこでブログがあれば、自分の文章力を示すことができます。もちろんすべては伝わらないですが、だいたいは伝わります。
しかも意外とちゃんと見てもらえますよ。
あと、わりと重要なことなんですが、単価がクソみたいに安い「誰でも取れる案件」を取って実績を作るくらいなら、ブログを提示したほうが精神的にも楽です。
好きなことを書ける
仕事でライティングをしていると、どうしても全く興味がない分野について書く機会が出てきます。
しかも興味がいない分野ということは、専門性が問われない分野なので、だいたい単価が安いです。
好きなテーマで高単価な案件がずっととれればいいのですが、なかなかそうもいきません。
そんなとき、ブログに好きなテーマを書くことで、ガス抜きができます。しかも好きなことはがっつり詳細に書けるので、SEO的にも有利になるかもしれません。
あわよくば収益化できる
ブログを「まじめに長期的に」続けていけば、収益化できる可能性が高いです。
ブログに広告を設置したり、アフィリエイトをしたりすることで、収入を得られます。
ただ短期間では結果がでないので、最初のうちは特に「あわよくば」程度に思っておいた方がいいと思います。
各種広告やアフィリエイトに申し込む場合、審査が必要なことがほとんどなので、10記事から15記事程度は用意しておきましょう。
3記事で合格する人もいますが、10記事以上のほうが再現性が高いです。慌てずいきましょう。
ブログを書くうえでの注意事項
ブログをかくうえで、注意したほうがいいことは以下です。
- 無料ブログならはてながおすすめ
- 有料でいいならWordPressのほうがおすすめ
- ブログに日記を書いていいのは芸能人だけ
- Twitter中心にSNSはやったほうがいい
無料ブログならはてながおすすめ
無料ブログはいろいろありますが、はてなが一番無難です。
ただ無料ブログはカスタマイズ性や規約などで制約も多いので、有料でいいなら後述のWordPressのほうがおすすめです。
有料でいいならWordPressのほうがおすすめ
有料でいいならWordPressがおすすめです。
CMSの魅力である記事管理の楽さに加え、テーマをちゃんと選べば、少しの設定でSEOに強くなります。設定に時間がかからない分、記事を書くことに集中できるので大きなメリットです。
また提供されるブログサービスと違い規約がゆるく、突然サービスが終了することもないため、自由度が高いというメリットもあります。
無料で使えるWordPress対応サーバーもありますが、広告が表示されたり、容量が小さかったりするので、おすすめしません。
素直にサーバーをレンタルして、ドメインを取得することをおすすめします。
ブログに日記を書いていいのは芸能人だけ
その辺の人が書いた日記を読みたいですか?クソほどにも興味ないですよね。
ブログに日記を書いていいのは芸能人だけです。
「じゃあなに書けばいいんだよ?」
っていわれそうなので、書いておくと、自身の知識や経験をもとに他人の役に立つことを書きましょう。
でも別に非日常について書く必要はありません。
たとえば自分がブログを立ち上げるときの経験をもとに、サーバーレンタル・ドメイン取得方法を書いたり、買ったばかりの家電を徹底的にレビューしたりと、その日あったできごとの中にもネタはあります。
自分が悩んだり困ったりしたことは、誰かも同じように悩んだり困ったりする可能性が高いので、その解決方法を書いていくイメージです。
Twitter中心にSNSはやったほうがいい
Twitterが厳密にはSNSでないという話は置いておいて、Twitterを筆頭にSNSはやっておいたほうがいいです。
記事を書いたら記事のリンクを埋め込んでツイート・投稿すると、そこから読んでもらえます。
実際SNSからの流入はわりと多いので、強くおすすめします。
WordPressでブログを作るのにおすすめのサーバー業者
もしもWordPressでブログをはじめるなら、サーバーをレンタルする必要があります。
どれを選んでいいか迷うと思うので、おすすめの会社をご紹介します。
エックスサーバー
管理画面が大変わかりやすく、利用者が多いので困ったときの情報が多いのが魅力的です。迷ったらエックスサーバーでいいのではないでしょうか。
特にリテラシーに自信がない方におすすめします。
mixhost
積極的に高速化に対する取り組みが行われています。リテラシーが高い人には、エックスサーバーよりもおすすめです。
おすすめのドメイン業者
サーバーをレンタルしたら、ドメインも取得しましょう。
ドメインについても、どれを選んでいいかわからない方もいると思うので、おすすめの業者を紹介します。
お名前.com
知名度No.1で、困ったときの情報量が多いです。とりあえず迷ったらお名前.comをおすすめします。
スタードメイン
料金が若干安いのが魅力的です。一方でお名前.comほど情報量は多くないので、ある程度のリテラシーは必要かもしれません。
仕事を引き受ける
ブログである程度記事を書いたら仕事を引き受けていきましょう。ライター募集サイトに登録しつつ、クラウドソーシングサイトで案件を探すのがおすすめです。
ライター募集サイトに登録
ライター募集サイト自体はいくつかありますが、未経験でも応募がしやすく、運営会社が大手なことから安心感もあるので、ライターステーションをおすすめします。
ほかのサイトは、最低でも1年程度の経験が必要なことが多いです。
案件の紹介に時間がかかるので、早めに登録することをおすすめします。
クラウドソーシングサイトに登録
代表的なクラウドソーシングサイト
代表的なクラウドソーシングサイトとして、LancersとCrowdWorksに登録しておきましょう。
特徴として、Lancersのほうが案件を探しやすく、CrowdWorksのほうが案件が多いので、一長一短です。両方使いましょう。
穴場も探そう
LancersとCrowdWorksは知名度が高いため、案件数が多い代わりに利用者も多く、競争が激しいです。
大した単価でない文字単価1円程度の案件に、ベテラン勢が紛れてくることもあります。
競争が激しくなると困るので詳しくは書きませんが、執筆だけで2円の案件がわりと普通に取れるサイトもあるので、穴場も探していきましょう。
クラウドソーシングサイトでの仕事の選び方
クラウドソーシングサイトでの仕事の選び方について、ポイントは以下だと思っています。
- 文字単価1円未満の案件は受けない or 実績作りのために仕方なく1、2個受けるくらい
- 執筆だけで文字単価1円以上の条件が理想
- 得意ジャンルなら経験がなくてもそこそこの単価の案件が取りやすい
端的にいえば、クラウドソーシングサイトは沼です。
あり得ない単価の案件が無数にあります。
基本的な考え方として、文字単価1円未満の案件はあまり価値がありません。
まったく受けないのが理想で、受けても1、2個に抑えるべきです。
積極的に受けるのは絶対におすすめしません。実績がなくて仕事が取れないときに、「仕方なくやって実績を作る」程度に考えておきましょう。
受ける場合には、どんなに低くても文字単価0.6円程度のものにして、執筆だけのものを選んだほうがいいです。この値段で構成や画像選定がある案件は地雷です。
仮に文字単価1円未満の案件を受ける場合、頑張りすぎるのは体力の無駄なのでそこそこにやりましょう。
クライアント側も、実績のない初心が仕方なく受けるのを考慮して、ハイエナ的に狙って1円未満に設定している可能性が高いのでお互いさまです。
手を抜けというわけではなく、無理せず単価なりにやるのがいいという意味でとらえてください。
文字単価についていえば、特に文字単価0.1円とかの案件は、まったく受ける価値がないので無視しましょう。
そういう案件に限って「初心者OK」とか「スキルが身につく」とか書いてあります。逆にいえばこれらの記載がある案件は注意が必要です。
執筆のみで文字単価1円以上の条件が理想ですので、基準にしていくとよいかと思います。
まとめ:未経験から効率的にフリーライターになる方法をまとめました
フリーライターとして活動を始めた経験をもとに、未経験から無駄なく効率的にフリーライターになる方法をまとめました。
書籍から文章の書き方を学ぶ→ブログを書いてポートフォリオにする→仕事をとる
という順番がおすすめなので、まずはご紹介した本を読んでみてください。
おまけ:ノートパソコンがあると捗る(特にUMPC)
フリーライターになるなら、小型軽量で高性能なノートパソコンであるウルトラモバイルPC(UMPC)を持っていると捗ります。
ライターがUMPCを使うメリット
フリーライターとして働く最大のメリットは、場所を選ばずに作業ができることですが、UMPCを使えばそのメリットを最大限に生かせます。
たとえば、カフェでの作業はもちろんのこと、UMPCなら出先でもすぐに作業が可能です。
旅行中でも記事が書けて、なんなら旅行のレポート記事をそのまま旅館やホテルで書けます。ブログですが、実際私も以下の記事でやりました。
おすすめのUMPC
UMPCといわれても「どれを買えばいいかわからない」という方もいると思うので、選び方とおすすめのUMPCをご紹介しておきます。
UMPCの選び方
以下の基準で選ぶことをおすすめします。
- 画面が13か14インチ
- CPUはCore iシリーズ第8世代以降ならi5以上
- 第7世代以前ならi7
- メモリが8GB以上
- 保存領域はSSD256GB以上
おすすめのUMPC
説明は省きますが、おすすめのUMPCです。
XPS 13のレビューが1件のみで星1になっていますが、画面輝度は高ければいいってものではありません。私自身XPS 13を使っていて、普通に使っていれば十分な輝度ですよ。